エクソル、太陽光発電所を増設する新工法の提供開始

- 2016.09.09
- 太陽光・電力・住宅ニュース
業界初の新工法
株式会社エクソルは9月2日、空きスペースがなくても増設を可能とする新工法「X-large」の見積もりの受け付けを9月20日より開始すると発表した。
業界では初となる新工法「X-large」は、太陽光パネルをアレイ単位で改修後、スライド移動させてアレイ同士の間隔を詰めることにより、空きスペースがなくても増設を可能とした。
実質発電量を最大化
稼働中の太陽光パネルを複数枚並べて接続した「アレイ」単位でスライド移動させて、アレイ同士の間隔を詰める。そこから生まれたスペースに太陽光パネルを新たに増設することで、現在の土地面積のまま総発電量を増やすことができる。
この新工法は業界初となるもので、特許出願中。
従来の太陽光発電所は、影がかからないようにアレイの間隔を十分に取っていた。
しかし、アレイ同士の間隔を詰めるX-largeは、影がかかることによるロスは生ずるが、太陽光パネルの増設により総発電量は増加する。
発電量が増加しても、パワーコンディショナの容量を変えない。
そのため、ピークカットによる発電ロスは発生するものの、最適なシミュレーション設計によりロスを最小限に留め、発電量の最大化を実現。
太陽光パネルのアレイの固定点が増えるため、架台が強化され、太陽光発電システム全体の耐久性および長期安定稼働性が向上する。
発電量が17%増加
従来法では、パネル枚数2,160枚、容量550.08kW、パワコン容量499kW×1台、配列24直90並列の場合、発電量は554,257 kWh。
X-largeの設計法では、間隔を詰めてパネル枚数2,520枚、容量660.96kW、パワコン容量499kW×1台、配列24直108並列の場合、影・ピークカットによる発電ロス率が2.673%/年であったが、発電量は647,335 kWhとなり、約17%増加した。
(画像はプレスリリースより)
<外部リンク>
株式会社エクソルのプレスリリース